ガッカリレコード16

ちょー久々にやってしまいました師走。
そもそも試聴出来ないレコードなんてまず買わないんだけど、
フラっと寄ったレコ屋でつい魔が差した。

Ben McPeek - Thinking Of You

Ben McPeek – Thinking Of You

ヤツはなんとシールド未開封。
何か良さげな曲名ないかなーと思ってジャケの裏面を見る。

よく見ると「attic」ではゴザイマセンカ。
有名な盤ではCarla Whitneyもリリースしてるカナダのマイナーレーベル。
「Every Bit Of Love」なんてラブリーな曲名が目に入り迷いが生じる。

ジャケ写の女性も悪くない、むしろ艶っぽくて好き。
この時点で既に冷静な判断が出来ず。

シールドで試聴が出来ないにも関わらず、
もはや買う気満々でジャケを舐め回すように何度も視姦。
勝手に脳内で試聴開始そしてニヤける。

結局勝ち誇ってレジへ行き自信満々で購入。
全く知らないレコードをこれから帰って聴くって時程ワクワクすることは他にない。

気持ち悪いぐらい上がったテンションのままついにシールド開封の儀式。
子犬を扱うように丁寧にシュリンクをカッティング。
長い間シールドだと盤がウンコ臭いことってたまにあるんだけど今回は無味無臭。
反りもなく盤はほぼ完璧にフラット。
ターンテーブルへオンザセット、そして針を落としSTARTボタンを押す。

・・・・・・・

何かがおかしい。

なんなのこの気味悪いくらい明るいノリは。
全曲ビートもペラッペラのスッカスカ。
さらにほとんどインストって、ジャケ見りゃどう考えたって女性ボーカルでしょ。
こんなの日本だったら即東京広告機構行き。

勝手に期待を膨らませたオレも悪いけど、
もうちょっとやり方があるんじゃねーの。
10曲入ってて10曲見事にかすりもしないってさぁ・・・
普通合コンだって10人来れば1人くらいは3割バッター来ると思うんだよね。

だいたいジャケにNOW PLAYINGって書いてある時点で怪しめって。
しかもこのNOW PLAYINGよく見りゃシールだったし。

なんで買っちゃったんだろう・・・と久々にありえないくらいの後悔をしながら、
機材ラックとスピーカーのわずかな隙間へ封印。