後記

先日の三茶mo.de.la&cocoonの2フロアで開催したUntitle。
看板のイベント名も手作り感いっぱいで渋い。

そんな中、Battle Of Beatsも3回目となり、大盛況で終了!
毎回課題は残るものの、Battle Of Beatsは予想以上の盛り上がりで、
バトルが終わった後は結構酔っ払ってしまい誰と話をしたかも覚えてない。

今回のお題だったDonald Byrd – Wind Parade。

もはや曲として完全に仕上がってるから、
原形を崩して再構築するのはすげー大変だった。
どこをとってもWind Paradeになっちゃって困ったのは、
みんな同じだったんじゃないかな。

3人の2ブロックに分かれて、最初のブロックの3人は、
Akeyto、Yabu、KAZAHAYA。

今回初参加のYabu君は華やかな曲に仕上げてきて会場の反応も上々。
延長判定にもつれ込んで、かなり僅差でKAZAHAYA Win。

次のブロックは、Kenichiro Nishihara、Dr.Q、Tea Bong Smoke。
手弾きを封印してSP1200のみで曲を仕上げてきた、
Kenichiro Nishiharaが会場を一番ロック。

決勝はKAZAHAYA vs Kenichiro Nishihara。

俺はパンチライン的に曲の後半に仕込んだBroken Languageがお客さんに全く響かず死亡。
Kenichiro Nishihara Win!

いつものピアノサウンドとは全く違う雰囲気で、
心地良いベースラインにチョップしたホーンをいくつも重ねて、
たぶん西原さんの曲の中で一番ヒップホップな曲を作ってきた。
イントロと曲の後半以外はWind Paradeを使ってるってわからない。
そんなとこもポイントが高かった。

結果的に負けちゃったけど、決勝も盛り上がってホントに良かった。
負けたらもちろん悔しいけど、こういう機会があって、
全員が曲を作る時にいろいろ考えるようになるのはいいんじゃないかな。

譲れない自分なりの拘りはみんなあると思うけど、
世に作品を出す以上、セールスとも向き合わないといけないのは紛れもない事実。
そうすると、目の前に居るお客さんを自分の曲でどう盛り上げるかってのは、
セールスに響く部分に似てるから、なかなか向き合いづらい部分を
自分の曲作りに組み込んでいかないと勝てない。

いつも言ってる事だけど、曲作りの中で、
自分なりの拘りとセールスも考慮したスパイスのバランスが一番難しい。
西原さんはそのバランスが誰よりも良かったんじゃないかな。

ここまで持ち上げたから、あとは落とすだけ。

というのは冗談で、次回も予想を上回る仕上がりに期待!

シアトルからのゲストDJ AudeosとDaichi ホストMCのDiezをパシャリ。

次は7月くらいかな。
Battle Of BeatsはなんとTribeよりFK氏が参戦。

来てくれたお客さんはもちろん、
出演者の皆さんお疲れ様でした。

場所を提供してくれているCocoonのヒカリ君、mo.de.laのAct君、Ryo君、
そして主催のTeaBongSmoke、特にご苦労様。

しばらくDonald Byrdは聴きたくないな…
ではみなさん良い週末を!

毛兄

期末で猛烈に仕事が忙しく、一日中ディスプレイに張り付き、
莫大なデータ処理を一週間続けた結果、かつてないほどの肩凝りに。

肩凝りからの頭痛も始まりマズイと思って、
昨日の夕方近所のタイマッサージへ行ってきた。

初めて行った店だったにも関わらず、
あまりに肩の張りがひどいから2時間コースを頼んだところ、
マッサージというより、肘と膝でゴリゴリされたうえに、
踏みつけられ、さらにあちこち関節技で極められる苦行だった。

おかげで今日はもみ返しがひどく、頭痛もリメンバー。

そんな嬉しくないリメンバーとは対極の嬉しいリメンバーも有り。

Remember Hip Hop kenny dope

Kenny DopeがSound CloudでアップしたMIXに、
Remember Hip Hopが収録されているとBreakin’ BreadのSkegから教えてもらった。
確かに入っててビックリ。
俺も素直に嬉しいし、Skegも喜んでる。

こういう風に使ってもらえるのは本当に嬉しい。
自分と全く接点がない人にたくさん聴いてもらえるからね。
そのおかげかJunoでもまたチャートに入ってた。

やっぱりしっかりと目標を立てて、
それに向かってやり続けるといいことはあるもんだね。

今年は10月か11月にロンドンへDJをしに行く話もあるんで、
それまでにはもう一曲、話題になるような曲を作ってリリースしておきたいな~。

新曲の制作も少しずつ進んでるから、
7月か8月にはアナログがリリース出来るように2曲はガッチリ仕上げたい。
まずは肩凝りをなんとかしなければ。

それでは良いエイプリルフールを!

結果

昨日のビーツバトルはまさかの敗北。
見事に吐いた唾が自分に返ってきた。
お客さんはロックしたと思ったけど、今回は審査がお客さんじゃなくて、
審査員だったこともあって、ガッチリHIPHOPなループを組んできたAkeyto君の勝利!

今回の曲は最初に作ったループが一聴しただけじゃあわかりづらいと思って、
組み直していく過程で出来たレゲエっぽいリズムのループが新鮮だったから、
そこを後半に持ってきて、前半はチョップしたピアノを少ない音数でシンプルな
新しいメロディーを組み上げる理想的な起承転結の展開に仕上がっただけに悔しい。

でもAkeyto君のループはモコモコした感じのアンダーグラウンド全開な
カッコイイループだったから、今回は間違いなく彼がチャンプ!
ベルトは移動したほうが盛り上がるしね。

ただ、お客さんあってのイベントだから、
審査の部分でお客さん不在にならないようにバランスをとらないとね。
これは回を重ねていきながら修正していきたいポイント。
どっちも唸らせる曲を作ればベストなんだけど。

あとこのイベントの良いところは、イベントが終わった後に、
みんなが作った曲をゆっくりと聴き直すのがすごく刺激になる。

二週間かそこいらで作った曲を人前に出して、
一瞬で勝ち負けがつけられるってのは心臓に悪い。
みんなそんなことを考えながら作ってんだろうなーと思うと、
何回も聴き返したくなる。

勝ち負けよりもそうやって追い詰められて曲を作り続ければ、
引き出しが増えるし、リスナーの心を掴むポイントも今以上にわかるようになるから、
必然的にレベルが上がって自分にとっても良い環境だと思う。

次回は外国からの強力な参加者も居るんで、
今回以上に盛り上げて、ベルト奪還といきたいところ。

あー、ベルト奪還って響きがいいね。
次回はピープルズエルボー決めてベルト奪還。

つよしくん誕生日お疲れ諸々ご苦労様!

目標

最近やっと音楽を作るペースが上がってきた。

今から3~5年前くらいが一番勢いがあったなぁとか思いながら、
あの時は自分の曲がレコードになっただけで嬉しかったんだけど、
今はあの時ほどの感動はなくなってしまった。

10年前はおそらく無理だろうと思ってた、
むしろ考えもしなかった海外でDJ、海外のレーベルからのリリースと、
そして海外のアーティストと共演してのアルバムリリースまで、
なんとか辿り着いた。

このまま今年、ヨーロッパへDJをしに行ってしまうと、
目標がなくなってしまいそうで、昔のがむしゃらさもなくなってしまい、
音楽を作る意欲もあまりわかなかった。

そこで、思うことがあり、音楽とは別の目標を立てたところ、
音楽だけでなく、勉強もはかどるようになった。

結局のところ、いつまでに何かをする!というケツを決めないと、
ダラダラと無駄な時間が過ぎていってしまう。
そんな反省もありつつ、今年はいろんなことを前に進めたい。

音楽を作っていて一番楽しいのは、音楽で人の繋がりが増えていくこと。
特に海を越えた人達と繋がり、彼らの生活などが垣間見え、
いろんな文化に触れることで、他人への接し方や考え方に幅が出来て、
自分自身が変わった気がする。

もう一つ楽しいことは作ったものが形として残ること。
音楽だけに限らず、スポーツにしろ何にしろ自称評論家が居る。
口であれこれ言うのは簡単だけど、形にするのは本当にすごく難しい。

ただ、音楽はすごく抽象的なものだから形にしないとわからない。
さらに形にしても聴き手の受け取り方で変わってしまう。

ここが非常に難しい。
聴き手がどんなイメージを持って聴こうが自由なんだけど、
自分はこういうイメージを持って作った、ということも伝わって欲しい。

どんな音楽の影響を受けて、どんな考えでその作品が出来上がったのか。
そこに興味を持ってもらえて、その結果として、
自分が素晴らしいと思えた過去の音楽にリンクしてもらえると、
サンプリングミュージックにも意義があると思う。

今年に入って既に2.5曲と、かつてないくらいのハイペースで作成中。
昨日ほぼ完成した曲もかなり良い感じに。

土曜日は勉強、日曜日は曲作りと、つまらない生活を送っていると、
書いてる文章まで遊び心がなく、つまらなくなってしまった。
何事もバランスと割り切ろう。そしてしっかりと結果を出そう。

それでは良い連休を!

総括

あっと言う間に大晦日。

先週電車で30分の距離を泥酔して何度も寝過ごして、
5時間近くかかったおかげで風邪っぽい。

今年もバタバタして落ち着かない一年だった。
生まれて初めて1年間で2回引越しをしたし。

年末にかけて、いろいろと来年に向けての準備が出来たおかげで、
2013年はフットワークも軽く、音楽もさらなる結果を出すために、
曲作りも一気に進みそうな感じ。

特に今レコードをリリースしてくれているUKのレーベルBreakin’ Breadが来年は15周年なんで、
マイルも溜まったことだし、11月はロンドンにDJをしに行きたいなと。
ついでのミュンヘンあたりも寄ってこれたらサイコーなんて思っております。

20歳の頃に漠然とアルバムを作って世界ツアーをすると目標を立てて、
だいたい15年かかって、それに近いことが達成出来そうな2013年。

地道にやり続けて、アナログも8枚リリース(2013年3月に9枚目!)して、
ミックスもIce,Wind,Breaks,Earth,Galaxy,Love,Premium,Japanと毎年作成、
全部が息の長い作品になったことは、市場の反応に一喜一憂せずに、
最終的な目標を達成することだけに集中した結果じゃないかと。

同じようなことをやり続けても、偶然時代の波に乗ることもあれば、
全く相手にされないこともあって、そういうものだと言い聞かせても、
評価をされないのは正直悔しいし、かと言って流行に乗るのは本末転倒になってしまう。

だから同じことをやり続けることはすごく難しい。
でも継続して結果を出す人は、難しいことをやり続けているのは、
音楽に限らずどの世界も一緒だと思う。

アナログ記念すべき10枚目はかなり気合を入れて、
曲のコンセプトから、リリースまでの戦略を練って、
市場に挑戦したい。

来年はもっと頑張ろうと思いながら、
ここ数日間はこの曲をリピートしております。

Robbie Williams – My Way Live At Royal Albert Hall

全ては心の決めたままに。

では良いお年を!!

投票

本日は投票日。
駅前の名前連呼野郎達がいなくなると思うとホッとする。

候補者にしろ、一般人にしろ、
あいつに任せられるか、あの政党はあり得ないだとか、
とにかくネガティブな意見しか聞こえて来ない。

あの候補者はあんなことを言ってて素敵だとか、
あの政党の方針のこういうところに賛同できたとか、
そういう観点で考えて議論していかないと子供に悪影響だよね。

これって典型的な仕事が出来ないやつの発想だと思うのだが…
ダメな上司ほど、部下の欠点や間違いばかりを指摘して、
良い部分を延ばそうとしない的な。

そもそも政治は一言で言えば日本を良くすることだから、
原発だけをクローズアップしたり、政策がブレてるとか指摘したり、
そうじゃなくて、もっとトータル的に判断するべきなんじゃないかな。

一度言った意見を変えると非難されることが多いけど、
別の意見のほうが合理的で良いと思えば、変に最初の意見に固執するよりも、
より良い意見にシフトチェンジほうが懸命な判断だと思う。
もちろん意見を変えることをしっかりと説明が出来ればの話で。

ただ、マニフェストを実行しませんでした、しませんでした、
しませんでした、しませんでした、は別次元の話で論外。

何かを変えようとすると、必ず反対する人は出てくるけど、
メリット、デメリットを見比べて、メリットが大きければ、
新しい方へ舵取りしていくことを繰り返さないと、成長は難しい。
これは仕事も一緒。

今と昔は時勢があきらかに違うので、
昔成功したやり方が今も通用するかと言ったら難しいかと。

だからこそ、より直近で何か実績をだしているところに期待したい、
どんどん改革をして欲しい、とういうのが個人的な見解。

みなさんはいかがでしょう。
では良い週末を!

結果

昨日のビートメイクバトル。
6人の参加者が1つのサンプリングソースを使って、
誰が一番カッコイイ曲を作ってくるかというシンプルな内容。

勝負はAブロックとBブロックに分かれて、
Aブロックの勝者とBブロックの勝者がもう一回曲を披露して、
観客の反応に勝敗を委ねる。

Aブロック
Akeyto / Skeezo / KAZAHAYA

Bブロック
KENICHIRO NISHIHARA / Dr.Q / TEA BONG SMOKE

DAICH DIEZのMCで開戦。
全員多種多様なネタ使いで、ものすごく刺激的だった。

やっぱり勝ち負けがあると盛り上がる。
勝負が始まると自分が作ってきた曲が注目を浴びて、
要所要所で反応がダイレクトに返ってくるのはすごく刺激的だったし、
費やした時間が報われる瞬間だった。

AブロックはKAZAHAYA、BブロックはTEA BONG SMOKEが勝ち上がり、
予想以上の盛り上がりと程良い緊張感の中での決勝戦。

努力の甲斐もあって、より観客をロックした私の勝利!
優勝賞品として、KENICHIRO NISHIHARAこと西原さんのアンプライベートより、
アナログディレイをゲット!!

ヒップホップの曲作りはホントにみんな作り方がバラバラなんだけど、
その人の個性が反映されて、その人なりのヒップホップが表現されてて、
改めて面白いと思った一夜だった。

もう一回みんなの曲を聴き直したら、きっといろんな発見があるはず。

観客に媚び過ぎてもダメだし、玄人好み一色でもダメだし、
両者のバランス感が勝因だと思う。
これは曲をリリースする時も全く一緒で、適度なセールスも考慮しつつ、
ヒップホップとしてのクオリティを保たなければならない、一番重要な部分。

もうすぐ発売されると思うアルバムからの4枚目のシングルカットで、
最初の2006年のリリースから数えて9枚目のアナログリリースに。
「継続は力なり」ということが証明出来て良かった。

只今Amazonのセールの待機中!!
それでは良い週明けを!

戦闘

12/1(土)に三茶で開催されるUntitled at Mo.de.la. でビートメイクバトル。
お題のサンプリングソースを使って、誰が一番カッコイイ曲を作ってくるか。
非常にシンプルなバトル。

お題は、Jimmy Smith – Roots Down と Peggy Lee – Dock Of The Bay。



気分を高めるために、やはりサンプリングはレコードから。
お題が出されて、Jimmy Smithはトレード、Peggy Leeは自宅内紛失につき際再購入。

そして本日より制作開始。
ビートの下地作りと声ネタチョイスまでは無事終わって、
あとはチョップしてフリップのミラクル待ち。
ビートを流して、ただひたすらMPCのパッドを叩くのみ。

MCバトルやターンテーブル、MPCのプレイなど即興的なバトルは多いけど、
作り込みのバトルなんで非常に楽しみ。

一発勝負だから、いろいろ考えてしまう。
地味な男のワンループでは一発勝負は厳しいけど、
展開がありすぎてもヒップホップっぽさが薄れてしまう。
ネタの使い方が被らないようにもしないといけないし、
いつもと違うバランスをとりつつ、クオリティも保たないと。

なあなあになりがちなイベントの中で、
しっかりと勝ち負けを決めるのは、勝っても負けてもプラスになって良いと思う。
勝ったら次も勝たないといけないというプレッシャーが生まれて、
負ければ悔しい思いをして、もっと頑張ろうという次の一歩のエネルギーになる。

仕事にしたって悔しい思いをしないと成長しないからね。
音楽だって、ピースだラブだってだけじゃあカッコイイ曲は出来ないんじゃないかと。

今回は参加者の中で一番作品をリリースしてるからこそ、
圧倒的な曲を作って、美味しいお酒を飲みたいところ。

とにかく何かしらの刺激を受けて、楽しめるはず!

ちなみにアルバムからの3枚目のアナログカットはJunoのチャートでは4位で終了。

4枚目のアナログカットもプレスは完了済み。
B面のPaw-Dukes参加のCheckmateはPVも公開中。

では皆さん良い週末を!

諸々

まずは前回告知してた新作のミックス「Soul On Japan」公開!


▼KAZAHAYA – Soul On Japan
http://www.mixcloud.com/breakinbread/kazahaya-soul-on-japan/

11/5(月)はBreakin Breadよりアルバム「Soul Is Yours」から3枚目のアナログカット!

http://www.breakinbread.org/bnb074.htm

11/7(水)は、恵比寿のBATICAにて、にしはらさんこと西原 健一郎(Kenichiro Nishihara)のトークルーム『新しいインディペンデントの形:第2回 』にゲスト出演!!

http://unprivate.jp/archives/2121
http://batica.jp/sche_live/sche20121107.html

と珍しく活発な動き。

ところが新曲の製作は全く進まず。
年内に一曲くらいはなんとか…と思ってはいるんだけど、気持ちが制作モードに切り替わらない。

なるべく時間を有効に使う為にも、今年中に引越しも検討中。
むしろ今年中に引越ししないと過労死するんじゃないかと。
カプセルホテルに泊まったあたりから何かがおかしい…

とにかく忙しくとも、物事は少しずつ前へ進んでいってくれているみたいだから、
結果が出るようにポジティブに頑張ろう。

それでは良い週末を!

三枚

ついにアルバムからの3枚目のアナログカット!

http://www.breakinbread.org/bnb074.htm


A面はフィンランドからTuomoを迎えた初の歌モノ。
B面はBrailleを迎えた超絶ファンキーシット。

誕生日の翌日、11月5日リリースというのは偶然か粋な計らいかはわからず。
言葉なくとも後者だろうと察しておけば、嬉しい気持ちも倍増。

来週からプロモーションも兼ねた新しいミックスも公開予定。
Soun On シリーズ初のフリーダウンロード!

タイトルは「Soul On Japan」

今回のテーマはタイトル通りオール日本人。
と言っても俗に言われてる和モノ的なミックスではなく、
全て日本人プロデューサーのヒップホップ、しかもインストオンリー。

自分がこういうミックスを作る日が来るなんて思ってもなかったなぁ。

レーベルから自分のアルバムの曲を混ぜたヒップホップのミックスを作って欲しいと言われて、ガッチリとサンプリングしてる新譜のヒップホップを織り交ぜようと思ったら、もはや洋物よりも国産のヒップホップの割合が多くなって、どうせなら全部国産にしようという決断に。

日本のサンプリングミュージックのレベルの高さを披露するにはグッドなオポチュニティだなと思って、ヒップホップ・プレミアリーグに所属する自分にしか出来ない、日本発UK経由世界行きのミックスに仕上げてみようと頑張ってみた。

しかしながら国産のヒップホップを全て掌握してるはずはないので、自分の知ってる範囲で幅広く選曲出来たんじゃないかな。入れたいけどレコード持ってないのもあったしね。

作ってて思ったのは、ホントに曲の作りが人によってバラバラで、ラップがない分ドラムの鳴りだったり組み方だったり、そういう部分にフォーカス出来る面白さもあった。

普通に垂れ流しで聴くも良し、曲の作り方の参考にするも良し、日本人のプロデューサーにスポットを当てたミックスってあったっけ?
なかなかありそうでなかった意義のあるミックスなんじゃないかな。

いつまで経っても90年代とかディラとか回顧主義ばっかりで、こんなんじゃあシーンが廃れていくのもしょうがないと思う。だいたい作品リリースしてない海タレにスポットがあたっちゃうってのが、もはや末期症状でしょ。

確かに昔の曲はカッコイイけど、今リリースされている曲とそこまで差があるかと言ったら、そんなことはなくて、引けをとらないクオリティのものもたくさんある。

いろんな不満はあるけど、不満を言っても何一つ良い方向に向かうわけはなく、出来ることは新しい曲を作り続けて、リリースを続けるしかない。

でも国内は飽和状態で、リリースしてもペイ出来てない人のほうが多いのが実情じゃないかな。
日本のアナログリリースが伸びてるみたいなニュースがあったけど、海外で千枚単位でプレスしてた人が売れなくなって、国内で200~300枚のプレスに切り替えたのが要因だと思った。
断言出来ないけど、昔に比べてアナログが売れてないのは事実だし。

だからこそ日本で少ないパイを相手にするよりも、世界へ発信したほうが絶対に面白い。
作ってる側が面白いと感じないと継続出来ないからね。
キッカケはなんでも良くて、まずは聴いてもらってさらにリリースに繋がるとサイコーに面白い。

あとは海外からリリースした方が単価がおさえられて買いやすくなったりするしね。
円高なのに、最近日本人の新譜たけーんだよ。
とっかかりとしては安いに越したことはないからね。

とにかく日本のヒップホップは最高にカッコイイというのを世界へ発信。
週明けには「Breakin’ Bread Radio」にて公開される予定なのでお楽しみに。

http://www.mixcloud.com/breakinbread/

では良い週末を!